「なんで、こんな事をするのかな」―。網走市の住宅街に住むAさんは先日、自宅の庭で育てているキクの花を何者かが盗むところを目撃した。とっさに声をかけたが、帽子をかぶった男は自転車に乗って走り去っていった。
9月28日の午前5時ころ、Aさんは何気に自宅から庭を見ていた。すると、自転車に乗った男がやって来て、庭の近くで止まった。そして、ゆっくりと近づいてきたのだった。
「あれ、なんだろ」。Aさんは男の動きを目で追っていくと、ポケットからカッターのようなものを出し、花を広げるキクをバサバサと切っていったのだ。
「何するのっ!!」。Aさんは窓を開けて、男を怒鳴った。慌てた男は自転車にまたがり、その場から去っていった。歩道には、無残に切られたキクが数本落ちていた。
Aさんは「お仏壇に供えるために育てている大切なキク。なぜ人のものを平気で盗むのでしょうか」と肩を落としていた。(大)