ピンクの車掌車〝安住の地〟へ

2024-11-14 掲載

(大空町/社会)

女満別駅からの撤去に伴い一部を網走に移設

 JR石北本線の女満別駅敷地内に設置され、観光客らに利用されていた〝ピンクの車掌車〟の撤去に伴い、車両の一部が網走市に移設された。引き取った男性は「女満別のピンクの車掌車は歴史として末永く残したい」と話している。

女満別の顔…象徴として残したい
新たな活用法も模索

女満別駅にあったピンク車掌車 == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
女満別駅にあったピンク車掌車

 同駅に展示されていたピンクの車掌車は4両あった。昭和20年代に活躍した車掌車の払い下げで、設置当初の車体は黒色だったという。かつては宿泊施設としても活躍していたという情報もある。老朽化が進んでいることなどから、所有者が撤去することを決めた。

 ピンクの車両が撤去されることを知った、網走市で「旧国鉄保養所 鉄っちゃんと鉄子の宿」を経営する郡山卓也さん(別館もとよし代表)は「女満別の『顔』としての象徴を残したい」と、引き取ることを決意。先日、業者による移設作業が行われ、2両の車掌車は同宿近くに移設された。

 郡山さんは「移設した車両状態を確認の上で最終決定しますが、宿の一部などとして宿泊できるようにしたい」と夢を膨らませる。

 女満別駅から撤去されたピンクの車掌車について、郡山さんは「駅舎より目立つ存在だった」とする。今後は、移設したピンク車掌車を通じて「鉄道関連のグッズや地域の特産品の販売、食事などをしてもらえれば、移設保存した効果はあると思っています」と話していた。(大)

網走市に移設された車両 == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
網走市に移設された車両

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