網走・美幌・大空
1市5町の広域ごみ処理施設建設予定地選定やり直し
産業廃棄物など見つかり
斜網地区の1市5町(網走市、美幌町、大空町、斜里町、小清水町、清里町)の協議会は12月、広域ごみを処理する焼却施設を大空町東藻琴地区に建設する予定で準備を進めてきたが、建設予定地から産業廃棄物が見つかったことなどから、予定地の選定をやり直すことを決めた。着工に向けた準備が整いつつある中で〝異例の事態〟に陥った。
網走
サケ釣りマナー向上へ独自ルール策定
斜里・小清水町と足並みそろえ
サケ釣り愛好家によるルール・モラル違反行為が社会問題化しつつある中、網走市は9月、独自のルールを策定した。海岸に杭を打つなどした「場所取り」「テントの常設」などを禁止した。
禁止ルールのほか、「釣竿は3本まで」「釣る尾数は3尾まで」などとした、釣り人の自主性を求めたルールも設けた。
同様のルールは、斜里町が先行して策定。小清水町も足並みをそろえ、自治体の垣根を超えた共通ルールを導入し、釣り人のマナー・ルール違反行為を減らしたい考えだ。
網走
網走消防署の建設地中央公園に
2028年度の供用開始めざす
網走地区消防本部・網走消防署(消防本部庁舎)の新庁舎建設地に、中心市街地にある中央公園の一部が選ばれた。基本構想では、新庁舎の延床面積を約2600平方㍍、建設費を約22億6千万円と見込む。2026年度に着工、28年度の供用開始をめざす。
網走
天都山の頂上付近に酒蔵建設へ
上川大雪酒造が協力
網走市の天都山頂上付近に酒蔵が建設される予定だ。上川大雪酒造(上川町)が網走市、大空町と協力し、醸造を始める計画。網走市議会では、建設する土地の造成測量などに関する予算計1050万円が可決され、本格的な準備が進められることになった。
置戸
半世紀ぶり大規模森林火災発生
人的被害はなく…出火原因は不明
置戸町常元地区の国有林で7月3日、山火事が発生した。4日には陸上自衛隊が消火活動に加わり、9日に鎮火に至った。
出火原因は不明。火災による焼失面積は1・07㌶で人的および建物の被害はなかった。自衛隊に災害派遣要請を行った町内における大規模林野火災は1970年以来、54年ぶりの発生となった。
置戸
置戸高校が再編整備の瀬戸際に
入学生20人以上の確保が急務
置戸高校が入学者の減少などから、再編整備の瀬戸際に立たされている。
福祉科を設置する同校は、7年連続で再編整備留保の位置づけだが、同校の2023年度の入学生は11人、今年度は9人で、来年度も10人を下回ると再編整備の可能性が出てくる。
8月には同校支援対策協議会が主催し、高校の存続に向けた地域説明会・懇談会が開かれた。道教育庁学校教育局高校教育課は「7年間の留保は異例の長さで、入学生20人以上確保が急務。地元中学生の進学者を増やすだけでなく道内外や近隣からも生徒を集める必要がある」とした。
置戸
置戸タイムス休刊へ 73年の歴史に幕
購読数減と後継者不在で
置戸町で発行されている地域紙「置戸タイムス」が12月31日付の3720号の発行を最後に休刊する。1951年の創刊から73年にわたりまちの身近な情報を発信し続けてきた。
青年有志グループ「木曜会」により創刊。現在は週1回木曜日にピーク時の半数程度にあたる約760部を発行している。休刊の理由について置戸タイムス社は、購読者数の減少と担い手の高齢化および後継者の不在としている。
大空
〝ピンクの車掌車〟女満別駅から移設
網走・呼人へ
JR石北本線の女満別駅敷地内に設置され、休憩室などとして利用されていた〝ピンクの車掌車〟の撤去に伴い、車両の一部が11月、網走市に移設された。引き取った、網走市で「旧国鉄保養所 鉄っちゃんと鉄子の宿」を経営する郡山卓也さん(別館もとよし代表)は「女満別のピンクの車掌車は歴史として末永く残したい」と夢を広げる。