北の富士さんありがとう

2024-11-25 掲載

(美幌町/話題)

美幌町生まれの名横綱
びほーるに肖像画など展示

 美幌町生まれの大相撲の元横綱、北の富士勝昭(本名・竹沢勝昭)さんが12日に82歳で亡くなっていたことが21日に報じられ、古里の町内ではあちこちで悼む声が聞かれた。美幌町教育委員会は、昭和の名横綱の功績をあらためて知ってもらいたいと、優勝場所の肖像画など北の富士さんから生前、贈られた品を町民会館びほーるに展示している。

訃報に悼む声

優勝場所肖像画の複製タペストリー == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
優勝場所肖像画の複製タペストリー

 北の富士さんは1942(昭和17)年3月、美幌町生まれ。小学校低学年前後まで美幌で過ごしたという。

 横綱時代の71年8月に美幌小学校校庭で開かれた大相撲美幌場所で来町。古里に凱旋を果たし、大観衆の中で土俵入りや取組を披露したとされている。

 その71年の11月場所(九州場所)では優勝。優勝を記念して作られる、高さ3・2㍍、幅2・2㍍の巨大な肖像画を美幌町に贈った。肖像画はスポーツセンターの壁面に長く飾られていた。現在はセンターの耐震改修工事などに伴って外され、保管されている。

 美幌町の平野浩司町長は「訃報を聞き、大変残念。さまざまな記念の品をいただいており、これからも大切にしていきたい」と話した。美幌相撲連盟会長の白尾聡さん(41)は「美幌が誇る大横綱。偉大な功績と人柄で全国の相撲ファンに愛されました。古里の名を広めてくれたことに感謝したい。第2の北の富士が誕生するよう、天国で応援してくれたら」と悼んだ。

 びほーるでは、肖像画のほか、旧町民会館に置かれていた高さ2㍍、幅3㍍ほどのワシの木彫、美幌場所の番付表などをギャラリーに展示。展示は2週間ほど続ける予定。美幌町教育委員会の浅野謙司社会教育課長は「美幌町生まれの横綱をあらためて知り、思いを寄せる機会になれば」と話している。(浩)

美幌場所で土俵入りする北の富士さん(美幌叢書「美幌歴史写真集二」から) == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
美幌場所で土俵入りする北の富士さん(美幌叢書「美幌歴史写真集二」から)

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