北見市は公共バスの運転手を務める地域おこし協力隊員を今春から募集しているが、これまでの応募はゼロ件となっている。
バスの運転手不足が深刻化する中、市は北海道北見バスと連携し、同社の運転手として勤務する協力隊員を募集。大型二種免許の取得費用を市が全額負担するなどのサポート体制も整えている。
同じく協力隊を募集する美幌町では、さきごろ三重県津市出身の男性がバス運転手の地域おこし協力隊員として働くことが決まった。一方、北見市は首都圏でのPR活動や求人サイトへの掲載などを通じて人材確保に努めているが、全国的にドライバー確保合戦が激化する中、これまで応募がない状況だ。
市の場合、協力隊員の条件に札幌市及び三大都市圏在住というしばりがあることも採用を困難にしている一因とみられる。市の担当者は「今のところ結果に結びついていないが、今後も採用に努めたい」としている。(柏)