北見緑陵高校弓道部2年の能城啓斗さんが、新人戦の北北海道大会個人戦で準優勝し、12月25日から三重県で開かれる全国大会に出場する。能城さん率いる男子団体戦では3位入賞と、全国大会出場にまで迫る健闘を見せた。能城さんは「自分らしい射(しゃ)で、団体戦の分まで頑張りたい」と意気込む。
39選手が出場した北北海道大会では、8射中6本を的中させて予選を突破。決勝は13人が残り、外したら負けの「射詰(いづめ)」で順位を競った。
1射ごとに高い集中力が求められる中、能城さんは2本連続で的中させるも3本目を外した。この時点で優勝選手が決まり、4本目は全国出場権が得られる準優勝をかけて旭川の選手と一騎打ちとなった。先攻の相手選手が的を外す中でも気持ちを緩めることなく的中させることができ「涙が出るくらいうれしかった」。
全国大会に向け「1本1本を丁寧に、全国という貴重な経験を来年の高体連に生かせるよう頑張りたいです」と話している。
団体では3位入賞も
男子団体戦では能城さんのほか、佃優生さん、窪田倖汰さん、太田夕晴さん、伊藤優作さんが出場。予選を勝ち上がり、4チームによる決勝リーグに進出したが十分に実力を発揮できずに3位に終わった。しかし、総的中数は決勝リーグに進んだ4校の中で最も高い「25」と、悔しさの中にも自信を感じられたという。部員達は「試合で1本でも長く弓が弾けるよう、努力を重ねていきたい」と話している。(理)