北見市端野の「屯田の杜(とんでんのもり)公園」の一角に市民有志らにより初めて、イルミネーションが設置された。市立端野図書館の前など夜間寂しかった庭園がやさしい明かりで彩られている。
屯田兵により開拓された端野の歴史を伝える公園で古くは屯田兵屋、小、中学校があり風致地区となっている。ハルニレやヤチダモの大木が歴史を感じさせるが、夜ともなると薄暗く感じられていた。
イルミネーションを取り付けたのは地元の夏まつりの実行委員長を代々務めた端野の40〜50歳代の農業者ら4人と同公園の指定管理業務を担う端野地区維持管理協同組合。ポケットマネーでLED電球を揃え、協同作業で取り付けた(写真下)。豪華で派手とはいかないまでも「志高く電飾し隊」と名乗っている。
ソーラー蓄電で日没とともに自動点灯。夕方、図書館帰りの親子は歩みを止めて見入っていた。有志メンバーは「年の瀬と正月に少しでも温かな気持ちになってもらえれば」と話し、1月中旬頃まで設置する予定。 (寒)