味わい深い〝風景印〟の世界

2025-01-20 掲載

(訓子府町/文化)

訓子府・女性が趣味で収集

地域の特色ぎゅっと集約
訓子府町公民館で展示中

 == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==

 訓子府町日出の女性が趣味で集めている「風景印」の展示が町公民館ロビーで開かれている。風景印とは、直径36㍉の大きさに地域の名所や特産品などが描かれた消印の一種で、会場には道東など身近な地域のものを中心に約70点を展示している。26日まで。

 女性は、送られてきた手紙に風景印が押されていたのをきっかけに2014年から収集を始めた。ドライブや旅先の郵便局の窓口で集めたり、郵送で押印を依頼する「郵頼(ゆうらい)」と呼ばれる方法で取り寄せており、今回はその一部を並べている。

 会場にはカーリングストーンをかたどった中に玉ねぎやハッカ記念館などが描かれたもの(北見郵便局)や、流氷に囲まれた灯台に二ツ岩海岸を描き、知床連山と毛ガニを配したもの(網走北六条郵便局)など、ご当地感あふれる絵柄が並ぶ。茶摘みの風景や津野山神楽などがデザインされた訓子府の姉妹町、高知県津野町の風景印もある。

 女性によると、風景印と切手やポストカードの絵柄に関連性を持たせる「マッチング」も楽しみ方の一つだそう。会場にもチーズ柄の切手に牛やサイロなどの酪農風景が描かれた風景印などがあり、連想ゲームのように取り合わせを考えながら見るのも楽しい。

 女性は「小さい中にも地域の特色がぎゅっと詰まっていて、コロナ禍では旅行気分も楽しめました。今後、ほかの地域の風景印も紹介していければ」と話している。 (理)

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