ディーゼル機関車は、函館の五稜郭車両所に保管されていた。移設プロジェクトを進めたのは、「旧国鉄保養所 鉄っちゃんと鉄子の宿」を経営する男性(別館もとよし代表)。当初は、移設費などに充てる支援金をクラウドファンディング(CF)で募る計画だったが、目標額に達することができなかった。
しかし、男性はあきらめなかった。どうにかして移設などの資金を調達できるめどが立ち、網走市への移設を実現させた。
昨年11月、函館から網走市に陸送されたディーゼル機関車。同宿に隣接する土地に設置され、出番を待つ状態。「エンジンはディーゼル機関なので、整備すれば動くはず」(男性)
ディーゼル機関車が保管されている敷地には、本物のレールが敷かれる。男性は「全長約70㍍のレールの上を実際に走らせ、希望者には運転もさせてあげたい」と張り切っている。 (大)