縄文時代からのアイヌ文化源流を探る

2025-03-14 掲載

(北見市/文化・歴史)

トコロチャシ跡遺跡群が4月公開へ

端野で考古学公開講座

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 北見市常呂のトコロチャシ跡遺跡群が4月末に公開されるのに先立ち、同遺跡の概要や北海道の古代史などを紹介する考古学公開講座が8日、端野町公民館で開かれた。

 主催するところ遺跡の森の山田哲所長と恵庭市郷土資料館の長町章弘学芸員が講演した。

 常呂川河口の高台に位置するトコロチャシ跡遺跡群は、縄文時代(1万4千~2400年前頃)からアイヌ文化時代(13~18世紀頃)まで幅広い年代の遺跡が集積。市はオホーツク文化時代の竪穴住居を再現し、アイヌ文化期のチャシ(砦)跡などを整備した。山田氏は常呂遺跡の一部であるトコロチャシ跡遺跡群が整備されることにより「アイヌ文化の源流をたどることができるようになる」と述べた。

 長町氏は「アイヌの源流を探る―恵庭の遺跡から見えてくるもの」と題し、恵庭市の貴重な遺跡や遺物を紹介しながら道内の旧石器時代からアイヌ文化期に至る人々の生活を解説。縄文時代の大型住居をはじめ大型合葬墓から見つかった漆塗り装身具、擦文前期の金属製品などについて語った。

 恵庭市に貴重な遺品が多数残されていることについて「陸路、水路とも移動がしやすく、比較的ものが入りやすい場所だったのではないか」と分析した。 (柏)

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