定例北見市議会の一般質問が13、14日に行われた。長南幸子議員(市民・連合クラブ)は昨年10月に供用を開始した新たな休日夜間急病センターの年末年始の状況について質問。インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症のピークと長期連休が重なり、同センターへの受診が集中した実態について佐野智浩地域医療・保健担当部長が説明した。
佐野部長の説明によると、市内では感染症流行ピークと年末年始の長期連休が重なり、12月28日から1月5日まで9日間の受診者数は昼夜合わせて計1362人。1日平均150人に上り、通常の休日診療の8・8倍の受診数となった。
このうち発熱症状などで感染症抗原検査を実施したのは916人、陽性反応が出たのは566人。
同センターでは年末年始及び感染症流行期など内科の受診が増えると見込まれる時期は通常の1人体制から2人体制に変更し、看護師や医療事務員を増員して対応。しかし今年度の年末年始は患者が想定以上に集中したため、電話がつながりにくい、すぐに受診できないなど混乱が生じたという。佐野部長は「市民の皆様にご迷惑をおかけしてしまった」と述べた。
大口径下水道管の自主点検「異常確認されず」
髙橋宜嗣議員(次代)は、埼玉県で発生した下水道管の破損による道路陥没などをふまえ北見市の状況を質問。田中恵輔上下水道局長は「2月21日から28日にかけて、下水処理場に直結する大口径の下水道管を対象に自主的な緊急点検を実施した。結果、腐食や破損などの異常は確認されなかったが、今後も引き続き計画的に調査し、状況に応じて補修更新などの対応を行う」と述べた。
このほか議員からは市の財政健全化に向けたさらなる歳入増加策や歳出削減策について様々な提案があり、市側は検討する考えを示した。 (柏)