日中の最高気温が10度を超える日も出てきて、春本番が近付いている北見市内。つつじ公園に足を運ぶと、冬の名残りと春の兆しの両方を感じることができる。
園路は日当たりによって、雪が残るところと地面が見えているところに分かれている。訪れる人が少ないこの時期、同公園はアトリやツグミなどの冬鳥のたまり場だ。のんびりと採餌しているが、人の気配に気付くと高い枝へと飛んでいく。
日当たりのいい場所では、春らしい薄緑色のフキノトウが数株、顔を出す。公園内の沢地も雪解けが進み、小鳥達が冬あかを落とすように水浴びする姿もあった。木の枝では、つがいと思われる2羽のカワラヒワが仲良く並び、子育て前の穏やかな夫婦の時間を過ごしているように見えた。
季節が入り混じる、この時期ならではの自然の息吹が感じられる。 (理)