冬眠から目覚めたエゾアカガエルが、産卵の時期を迎えている。北見の仁頃山登山口へ続く相内林道沿いの小沼では数十匹が集まり、激しいメスの奪い合いが繰り広げられている。 体長5〜7㌢ほど。北海道に生息する在来種で、最も普通に見られるカエル。普段は森で暮らしているが、雪解けが進む春先に湿地や森の水辺に一斉に集まり「カエル合戦」が繰り広げられる。
小沼では、繁殖期以外ではほとんど鳴かないオスが「キャラララ、キャラララ」と鳥のような高い声でラブコールを響かせる。うまく相手が見つかったオスは、メスの背中におぶさるように抱きつき、産卵のタイミングを待つ。
沼には日ごとに卵塊の数が増えている。長い冬にピリオドを打つかのように生き物達が活発に動き出している。 (理)
