NPO法人オホーツク文化協会と北見俳句連盟が実施している「北見心の歳時記」の第6回の優秀作品が決まった。北網圏北見文化センターラウンジとJR北見駅構内に優秀作品を展示している。
北光星ら優れた俳人を輩出してきた北見の俳句文化を再び盛り上げたいと、2020年から同連盟が中心となり、市内5カ所の観光名所などに投句箱を設置。そのつど優秀作品を発表してきた。
今回は今年7月末までに投句箱に入れられた33句の中から選出、優秀作10作を決めた。同連盟の渡部彩風会長は「北見ならではの、ここでしか詠めない俳句が多いのでは」と話している。
JR北見駅では、今回、前回の優秀作品と、俳句に合わせた写真などを、10月31日まで展示している。
第6回の優秀作品は次の通り(敬称略)。(菊)
雪しまく屯田の森兵舎跡
斑雪(はだれゆき)屯田人形みな凛々し
屯田の祖を守る一寺花万朶
ハシドイの甘き香りや夏至の風
彼方此方(あちこち)に水湧き春や仁頃山
こどもの日からくり時計待つ五分
小狐の絡まり歩く雪手形
北糖の蒸気に映ゆる初日かな
冬帽子被ればまぎれなき父似
仁頃峰雪消目安や農作業