秋に鳴く虫の一つとして親しまれる「キリギリス」。写真は、長く伸びた産卵管がある雌の個体のため、鳴くことはないが、雄の鳴き声に誘われて開けた道端に出てきたようだ。
北見市緑ヶ丘森林公園で撮影した。3~4㌢ほどの大きさで8~9月にかけて見られる。
高さのある草むらから「チョン、ギース」と鳴き声は聞こえるが、警戒心が強いため、その姿を見る機会は少ない。雌はその声を頼りに雄を探し、交尾を求め、成功すれば地中に卵を産む。
イソップ童話のように遊んでばかり―とはいられないのが現実。子孫を残すため、雄も雌も必死だ。(理)