北見市南町と川東にまたがり常呂川に設置される第2頭首工(とうしゅこう)から灌漑(かんがい)用の今季通水が開始された。用水路を経て、田んぼへと水がひかれ、上流域など早い所では田植えが始まっている。
農地を潤す水路の保全・管理を通じて農業を多面的に支える北見土地改良区(水土里ネット)は4月29日、農業関係者らが参加し通水式を実施。水の恩恵に感謝し、豊作と今年の安全作業を祈った。
第2頭首工では今月9日、取水口に水を引き込む作業を同改良区の職員が出向いて実施。約83㍍の川幅に3つ設けられたゲートをそれぞれゆっくりと下ろし、せき止めると上流部はしだいに水かさが増し、開始から1時間あまりで取水口に流れ始めた。代かき期の5月15日〜6月5日は毎秒約2・7立方㍍を取水。東部緑道など市街地は地下を流れ、農業が盛んな小泉や端野へと主に水田灌漑用水として送られ、畑の散水にも用いられる。灌漑面積は水田が約577㌶、畑が約116㌶。
農家は田んぼに水が入ると代かきを行い、水がぬるんだところで田植え作業。5月中〜下旬の田植え開始は例年同様の始まりだ。 (寒)