
常呂高校と常呂中学校は3日、教職員対象の合同研修会を同高校で開催した。初めての取り組みで、中学校教諭が授業見学を通じて同高校の特色や現状について理解を深めたほか、両校の連携強化などを確認した。
入学生の減少で存続が危ぶまれる同高校は、地域と連携して生徒数の確保に向けた取り組みを進めている。今年度は11人が入学し、このうち7人が同中学校の卒業生。
この日は両校合わせて25人ほどの教諭が参加。授業見学後の合同研修会では、北海道教育委員会が公立高等学校配置計画について発表したことを踏まえて、同高校の森山忍校長は「20人の新入生が確保できなければ存続は厳しいとのこと。来年度は全国から生徒を募集し、推薦入学の導入を予定している」とあいさつした。
情報交換では、参加した教諭らが5つのグループに分かれ、活発な意見交換を行った。
同中学の本田健裕校長は「今回の協議はとても有意義だった。このような交流は今後も大切にしていきたい」と述べた。
同高校は7月中旬にオープンスクールを開き、体験授業やトークディスカッションなどを予定している。 (知)