
熱中症警戒アラートが発表され、高い暑さ指数が予測されることから北見市は7日、市民の熱中症予防策として北見市保健センター(まちきた大通ビル4階)フロアをクーリングシェルターに開放した。開放はこの日限定。最高気温が35・9度に上り、さっそく暑さをしのぐ市民の姿が見られた。
極端な高温の発生時に暑さをしのぐ施設・場所を設定しておくことで、熱中症リスクの低減を図る目的で市町村長が地域において指定暑熱避難施設(クーリングシェルター)を指定できる制度。北見市指定のクーリングシェルターは同センターをはじめ市役所本庁舎、中央図書館、北ガス市民ホールなどの市内公共施設12カ所と包括連携協定に基づく民間のイオン北見店。
気温が特に著しく高くなる場合の熱中症特別警戒アラートのほか、重大な健康被害が生じるおそれがある熱中症警戒アラートの発表時においてもクーリングシェルターを市町村長が指定できる。市保健センターが同シェルターに指定されるのは初めて。今回は市内唯一の開放となった。
同フロアには市民の各種健康相談窓口があるほか、屋内ウオーキングコースが設けられ利用も多い。来場者は中央スペースのベンチに腰掛けたり、待合スペースの椅子席を利用することができる。
緊急での対応だったため、この日は熱中症対策として訪れる市民は少なかったよう。来場者は「クーリングシェルターは知りませんでしたが、涼しくて子ども連れでも来やすそうですね」と話した。
各施設は常に開放しているわけではなく市のホームページで確認を。市保健福祉部は「お出掛けの際の緊急避難的な利用として、熱中症予防のために開放をご活用ください」と呼び掛けている。詳しくは健康推進課(0157-23-8101)へ。 (寒)