熱中症の救急搬送、過去最多ペース

2025-07-11 掲載

(北見市/社会)

北見地区消防

 北見地区消防組合消防本部のまとめによると、同組合管内(北見市、置戸町、訓子府町)の今年7月の熱中症救急搬送は8日現在27件(27人)で、昨年7月(1カ月間)の39件を上回るハイペースで推移している。

 平均気温が過去最高となった6月は25件で2023年同月の14件を大幅に上回り、6月の過去最多を更新。同本部によると、6月下旬から毎日のように熱中症患者の搬送が続いており、最高気温が32・8度、35・9度に上昇した7月5日と7日は1日あたり各6件に上った。患者は65歳以上の高齢者が中心で、多くは軽症患者だが、中には短期入院が必要な中等症も散見されるという。

 猛暑が続く近年は熱中症の救急搬送が増加傾向にあり、2年前の23年(5~9月)は125件に上った。今年はすでに57件となっており、今後、夏本番を迎える中、患者のさらなる増加が懸念される。

 熱中症を防ぐには水分補給や温度調節、運動を控えるなどの自己管理が必要。同本部は「室内の場合、換気や扇風機だけでは暑さが収まらない場合もあるため、できればエアコンの活用を。公共施設などが指定される暑熱避難施設(クーリングシェルター)なども積極的に利用してほしい」と呼び掛けている。 (柏)

キーワード

  • 熱中症
  • 救急搬送

関連記事

検索フォーム

キーワード

地域

表示順

 

カレンダー