
「正調よさこい鳴子踊り」を通じて国際交流を―と北見正調よさこい振興会は、北見市民と留学生が踊りでふれあう交流会を北見工業大学で開いた。市民15人と韓国と台湾からの留学生4人が参加。市民の手ほどきで振り付けを覚え、最後は「ヨイヤサ」と踊りの輪ができた。
北見市観光協会が北見工大国際交流センターと協力し企画。北見ぼんちまつりでの披露をめざして、ことぶき大学の学生らが講師役を買って出た。
留学生は自己紹介のプレゼンテーションを行い、振り付けを習って、まつり当日の着物を試着し、まんざらでもなさそうだった。
参加者のうち、韓国から短期留学で今年来北し、材料工学を学ぶキム・ヒョヌさん(23、4年)は、初めての体験ばかりで興味津々の様子。「皆さんは韓国のことを知っていますか」とプレゼンした。
キム・ヒョヌさん:「皆様の温かいご配慮のおかげで、日本での生活は毎日がとても充実しております。私は韓国で先端材料の開発に関する研究に取り組んでおり、その研究成果を産業へ応用し、ビジネスにつなげるプロジェクトを3年間行ってまいりました。
趣味は料理で、日本の友人達に私が作った韓国料理を紹介し、一緒に楽しんでおります。最近は韓国料理の人気も高まっていて、友人も私の料理をとても気に入ってくれています。ともに食事をしながら、日本文化や日本語の練習もでき、お互いの文化について理解を深めることができるのが何より素晴らしいことだと感じております」
また、正調よさこい鳴子踊りの振り付け受講後には、本紙にメッセージを寄せた。
キム・ヒョヌさん:「北見の皆様と一緒にお祭りの踊りを学ぶ機会があり、大変貴重な時間となりました。親切で丁寧なご指導のおかげで、日本文化をより身近に感じることができ、美しい北見の行事に参加できることを心より嬉しく思います。これからも日本の素晴らしい文化について学んでいきたいと考えております」
踊りの講習後には、まつり当日に着る着物を試着し、感動していた。この後に開催の大学祭にもあれこれ参加し、日本文化に積極的にふれている。(寒)

