
網走市潮見に私設天文台を構え、呼人の網走天文台で観望会の案内役を務める、天文愛好家の桑野真行さんが天体望遠鏡を自作した。さっそく夏の網走の夜空を楽しみ、見頃を迎えている天体のM31アンドロメダ銀河を写真に収め、自身のホームページに掲載した。
ものづくりが好きで庭の物置を改装し天体望遠鏡を備え、星見処と名づけて天体観察を楽しむ桑野さん。1993年設置の網走天文台(スポトレ天文台)では開設以来案内役を務め、多くの人に天文への興味を誘っている。
オリジナルの望遠鏡づくりは今回で5台目。「100㍉の双眼鏡用レンズが売りに出されていて1枚だけ買った。予算がなくて」と桑野さん。筒にはラップの芯のような建築資材で紙製のボイド管を活用。内径100㍉以上あるのでレンズとの隙間は詰め物で埋め、木工ボンドで固定した。外側をペンキで塗り完成。製作費は2万円以内で収まったそう。
「多少ひずみはあるものの焦点距離は360㍉とちょうど良い長さ。屈折式で光の量はほどほどに集められる」と言い、この時期から見られるようになるアンドロメダ銀河などにさっそく向けてみた。
網走天文台での観望会で披露する予定で、来場者は個性的な夜空が楽しめそう。 (寒)