
北見市の絵画愛好家・橋本高士さん(67)の個展が置戸町境野公民館で開かれている。油彩で映画スターらを描いた小品から、祭りをテーマに夢あふれる大作まで、多彩な画風が楽しめる。来年1月末まで。観覧無料。
30代で子どもができてから絵画を始めたという橋本さん。北見や訓子府、美幌などの小中学校で教師を務め退職後に縁あって旧・境野小学校校舎の1室を借りて創作に励んでいる。公民館前館長の勧めで作品を披露した。
俳優らを「自己流で描いた」という3号サイズの作品が多数並ぶ。一方で「古い物の価値を描きたい」と取り組む、ライフワークの廃墟シリーズは100号の大きさで見る人に迫ってくる。
カーニバル、パレード、遊園地など楽しさ盛りだくさんの2024年作「FESTA」や、エゾモモンガ、シマエナガ、ヒグマなどたくさんの動物を画面に配置した今年の新作「動物王国北海道」は子どもも楽しめる内容。手に取って見られる漫画本も作成し、サービス精神旺盛だ。
橋本さんは「自分が好きな物を描いているだけです。絵を見て楽しんでもらえれば」と観覧を歓迎している。 (寒)