北見地区消防組合管内(北見市、置戸町、訓子府町)では、熱中症による7月の救急搬送患者数が80人に上った。単月で過去最多だった2023年7月の39人の約2倍もの数で、同組合消防本部は8月も引き続き警戒を呼びかけている。
今年の熱中症救急搬送は5月が5人、6月が25人、7月が80人で、3カ月間の合計は110人。年間最多を記録した23年(5~9月)の125人に迫っている。
北見の最高気温が39・0度を記録した7月24日は1日に9人を搬送するなど、気温が高い日を中心に救急要請が相次いだ。患者は高齢者を中心に幅広い層に及んだ。大半は軽症だが、中には入院治療を要する中等症、重症患者も。気温が上がる日中に発症するケースが多い傾向が見られた。
同本部は、住宅などにエアコンがある場合には積極的に使用し、自治体が開設するクーリングシェルターの利用も推奨。エアコンがない場合は保冷剤や冷やしたタオルなどを使用し、体温の上昇を防ぐよう求めている。 (柏)