
同校はドローン人材育成の実践により今年4月、文科省「高等専修学校におけるDX人材育成事業」の交付内定を受けた。また、6月には道内に本部を持つ学校法人では初めて国家資格「二等無人航空機操縦士」に対応する登録講習機関に認定された。
ドローンは今後、農業やインフラ点検、災害対策、物流など様々な分野での活用が期待される。機体を操縦・運用できる人材ニーズの増加も予想される中、民間及び国家資格の取得が可能な同校は人材育成に本腰を入れている。
ドローンサッカーはネットで覆われた縦横8㍍×4㍍×高さ3㍍のコート内で行われる。
小型のドローンを飛ばし、空中に設置されたリング状のゴールを「ストライカー」ドローンが通過すると得点が入る。仲間と協力して得点を狙ったり、相手のストライカーを阻止して勝敗を競う。
今年9月に初めてのドローンサッカーワールドカップが韓国で開催されるなど競技人口が拡大している。
ドローン授業を選択した18人の生徒は4月から基本操作を練習。この日はコート内で自分のドローンを操りながら3対3のゲームに熱中した。参加した生徒は「狭い場所での操作は難しいが、新しい挑戦は楽しい」と声を弾ませていた。
両校ではこのほか、10月の栗原学園創設70周年記念式典の会場(北ガス市民ホール)で室内ドローンショーを実施する計画。
公認指導員の資格を持つ情ビ校の土澤満校長は「ドローン人材は今後活躍の場が増える見通しで、小中学生や社会人が体験できる場も増やしていければ」と話していた。 (柏)