■300㍍下降
7月26日午後3時ころに網走に姿を見せた2機のF―15は、網走川河口付近にある帽子岩付近や網走川などの上空を飛び、千歳基地に戻っていった。網走上空の飛行時間は30分ほどで、帽子岩近くでは上空約300㍍まで下降した。
今回のF―15の展示飛行は、空自網走分屯基地創立70周年記念事業の一環。同分屯基地の発案だ。
同分屯基地は同実行委員と、同まつり花火大会の協力に関する協定を結んでいる。網走初の戦闘機の展示飛行の背景には、こうした両者の親密な関係もあるようだ。
■びっくり
〝本番〟に備えたテスト飛行は、7月23日に行われた。本紙記者は同日正午過ぎ、市内大曲地区の上空を2機の戦闘機が北見方面に向かって飛んでいく姿を目撃した。エンジン音は旅客機とは明らかに異なり、記者は大きな音に驚き、慌てて事務所を飛び出しスマホで撮影を試みた。
このテスト飛行、一般市民には事前に知らされていなかった。
テスト飛行による、突然の爆音。驚いたのは、幼児や高校生、お年寄りらだった。
突然の爆音に市役所へ問い合わせも
取材によると、市内幼稚園の園児複数が「戦闘機の音に驚き、動揺していた」(関係者)。また、同実行委によると、市内酪農家から関係機関に問い合わせがあり、詳細な情報提供を求められたという。
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次回は、網走のイベント会場に空自の戦闘機が飛来することの課題、F―15の飛行コストなどを紹介する。