
初めての「北見マラソン」が実行委主催により10月4日、北見市内で開かれることになり、北見藤高校(堀俊一校長)は全校生徒392人がボランティアで参加しようと準備を進めている。企画から当日の運営まで何らかの形で関わる予定で、すでに3回ほど特別講座やワークショップを開催。8月1日には「エントリーが始まりました」と、大会を盛り上げる動画をSNSに配信するなど、若者らしい発想での大会支援を模索している。
2009年に始まった北見ハーフマラソンは運営面の安全確保が難しいという理由で一昨年で中止に。そこで地元有志10人ほどが実行委を組織し、規模を縮小してでも思い出に残るような手づくりのランニングイベントをと、北見マラソンの開設を検討してきた。
運営スタッフには多数の人員が必要になることを知った同高が生徒の良い経験になるはずと授業の一環としてボランティア参加することを買って出た。
7月24日には2年生約70人による3回目の講座が行われ、これまで出し合った計画を具体的なものにするワークショップを行った。
実行委員長の高橋雄太さんらがファシリテーター役となり、グループ内でアイデアが出しやすいよう進行した。
生徒からは「ランナーはもちろん、観客も待ち時間を楽しめるような対応を」とか「子ども達も多く会場に来てもらいたいので、子ども縁日でもてなしを」などとアイデアが出た。ポスターのデザインを絞り込んだり、広報担当グループは「エントリー開始までのカウントダウンで盛り上げたい」と配信する動画の撮影を手がけた。
生徒の中には関心の高さに温度差も感じ取られることから、高橋委員長は「夏休み明けには、より具体的な作業に進みます」と話し、支援の盛り上げへ気運を醸成していた。 (寒)