
北海道銀行が、小学4年生から6年生の児童と保護者を対象に、「親子で銀行体験」を道内8店舗で開催した。北見支店では14日に行われ、9組が参加。1億円の札束を持つなど、普段はできないことを体験した。
透明のシートに包まれた1億円の札束が登場すると、参加者からは歓声が上がった。担当者は「1万円札が1万枚あり、重さは約10㌔。全部を積み上げると1㍍になる」と説明。胸の前に抱えた参加者は「ずっしり重い」と笑顔を見せた。
ATMの裏側も見学した。扉を開けると、その内側にモニターがあり、お札や硬貨の枚数や客の取引状況が表示される。入出金のほかにも、通帳の記帳欄がなくなった際に新しい通帳を発行する繰り越し機能や、ロトやナンバーズの宝くじを購入できるサービスも備えている。この説明を聞いた保護者からは「知らなかった」という声が上がった。本体の重さは約500㌔で、最大で1万3千500枚のお札と、4千400枚の硬貨を収納できるという。
お札を数える「札勘」体験で担当者は「たて勘とよこ勘の2種類があり、たて勘は一枚一枚数えるため、正確性があるが時間がかかる。よこ勘は扇のように横に開いて複数ずつ数えられるので速いが、正確性が弱い」と説明。担当者のほか、今年の新入行員2人も加わり、参加者一人ひとりに手本を見せながらやり方を伝えた。児童は、用意された30枚の模擬紙幣を使って何度も練習を重ね、保護者は隣で励ましの言葉やアドバイスを送っていた。
参加した児童からは「1億円体験が一番楽しかった」「お金を数えられるようになって嬉しかった」などの声が聞かれた。 (知)
