
北見消防署の特別救助隊と消防隊、北海道防災航空隊が8月28日、山岳救助を想定した合同訓練を実施した。札幌からヘリコプターで駆け付けた同航空隊6人を含め28人が、訓練場所の若松市民スキー場で訓練に取り組んだ。
近年の登山ブームの影響もあり、全国的に山での遭難事故は増加している。7月には北見市の武華山でも遭難事故が発生し、同救助隊や同防災ヘリが救助活動に当たった。今後さらなる連携を強化し、安全で円滑な救助活動の実施を目指す。
この日はヘリが要救助者の近くまで行けない場合を想定した「隊員投入訓練」と「救助想定訓練」が行われた。
同スキー場第二駐車場に着陸したヘリは、救助隊2人を乗せ、再び上空へ。同航空隊員に支えられた隊員がロープで地上へと降りた。(隊員投入訓練・写真)
また、救助道具を背負った隊員が徒歩で要救助者のもとへ向かった。
同署副署長の上ヶ島慎さんは講評で、武華山での遭難事故にも触れ「隊員投入訓練は迅速な救助をする上で大変有効。引き続き航空隊との連携を深めていきたい」と話した。 (知)
