
常呂高校は13日、不測の災害に備えた「1日防災学校」を同校で開催した。1年生から3年生までの21人と教諭16人が参加。北見地区消防組合消防署常呂支署の職員から防災について学んだ。
避難訓練では、震度6の地震が発生し、10㍍の津波警報が出たという想定で実施。生徒たちは避難指示の放送に従い、屋上へと避難した。
講話では、同署の鶴田豪さんが北見市のハザードマップの使用方法を説明した。「まずは北見市で検索し、市のホームページを開く。次に『市内の方向け』をタップし、ページを下へスクロールすると『いざ!というとき』の項目に『WEBハザードマップ』がある」と話した。生徒たちは自分のスマホを操作して理解を深めた。
続いて調理室へ移動し、生徒たちはエプロンと三角巾を着用。班ごとに分かれ、ポリ袋を使ったご飯とサバ缶トマトカレーの作り方を学んだ。また、切り干し大根とツナ缶でサラダを作り、最後はみんなで試食した。
同署の上川俊彦署長は「無駄話もなくスムーズにできた。火災や津波の訓練は社会人になっても役立つ。自分や周りの人の命を守る行動を心がけてほしい」と講評した。
参加した伊藤琉那さん(1年)は、「実際に大きな地震や津波を体験していないので、頭の中で想定するのが大変で、焦ってしまう場面もあった。実際にそうなった時は今日の訓練を思い出して行動したい。ハザードマップがあることは知っていたが、自宅周辺の川の状況などを簡単に確認できることが分かってよかった」と感想を述べた。 (知)
