
北見、美幌、津別、訓子府、置戸の1市4町が協定を結ぶ北見地域定住自立圏連絡会議による合同訓練が10日、置戸町内で行われた。大規模な漏水による断水の発生を想定し、情報収集や給水所の開設、応急給水活動などの手順を確認した。
同会議の上下水道分科会が災害時の相互応援を円滑に進めようと2022年から持ち回りで実施。圏域市町から約30人が参加した。
地震により置戸配水池系で大きな漏水が発生し、町内ほぼ全域となる約1300世帯で断水が起こった想定で訓練を実施。複数の給水所の開設が必要となるが、置戸だけでは人員、車両ともに不足することから各市町に応援要請した。
応急給水訓練では圏域の職員が給水所の開設班、老人ホームへの給水班、給水車班の3班に分かれて行動した。ファミリースポーツセンター前に設営された給水所では、容量1㌧の貯水タンク2基を用意。市留辺蘂で補水を終えた給水車から貯水タンクへと飲料水を移し替えた後、給水袋やポリタンクに応急給水を行った。
また、情報共有ツールとして無料通信アプリ・LINEのオープンチャット機能を活用して各班が作業状況を報告。写真を交え、一斉に情報を共有した。
訓練開催地の置戸町は「訓練を通して気付かされた点も多く、今回得られた経験を今後の災害対策に生かしたい」と述べた。 (理)