ふるさと銀河線が走る…あの頃

2025-09-04 掲載

(置戸町/社会)

地域再発見

 十勝管内池田町と北見市をつなぐ鉄路として沿線住民に親しまれ、2006年に廃線となったちほく高原鉄道・通称「ふるさと銀河線」(旧池北線)。来年、廃線から20年の節目を迎えるにあたり、その沿線にあった駅を懐かしい写真とともに連載(2回)で振り返る。今回は置戸町内の「置戸駅、豊住駅、境野駅」。

あれから20年
ふるさと銀河線をたどる㊤
置戸駅~豊住駅~境野駅
2006年に廃止…現在、一部の駅舎は再利用され

① == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==

 置戸駅は、1911(明治44)年、網走管内で最初に開駅した。その石碑が現在も残っている。写真①は廃止直前の2006年に撮影されたもの。列車が写っている以外は、今とほぼ変わらない風景だ。

 駅舎は現在、歯科診療所と「置戸ぽっぽ絵画館」として地域住民に親しまれている。

 置戸駅から北見方面へ進むと次は「豊住駅」(②・③)。小さな小屋があるだけの無人駅。当時の痕跡などは、ほとんど残っていない。

 さらに進むと「境野駅」(④・⑤)。現在は「境野交流センターあぐり」になっている。「境野駅跡地」の看板のほかにも記念碑があり「境野駅、永遠に」と、地域住民の想いが刻まれている。

 写真⑥は置戸町付近を走るラッピング列車「銀河鉄道999号」。2002年に漫画家の松本零士さんがデザインしたもので、現在は「りくべつ鉄道」に引き継がれている。

 次回はその先、西訓子府駅~西富駅~訓子府駅を紹介する。

 (写真は全て06年撮影、提供・美幌町 前田武夫さん)

 …………………

 ちほく高原鉄道・通称「ふるさと銀河線」は、池北線の廃止を受け、1989(平成元)年に沿線自治体や地元企業で設立された第三セクター鉄道。十勝の池田町から北見市まで全長約140㌔、33駅を結ぶ路線だった。しかし2006年4月21日付けで廃止となり、1910(明治43)年の開業以来、95年にわたって地域を支えた歴史に終止符を打った。 (知)

② == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
③ == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
④ == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
⑤ == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
⑥ == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==

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