
30日まで全国で行われている「秋の交通安全運動」に伴い市民集会が19日、サンドーム北見で開催された。主催の北見市と市交通安全市民運動推進委員会のほか、北見警察署や市老人クラブ連合会など市内の企業や団体から約250人が参加。会場前の南大通り沿いで交通安全旗や横断幕を掲げて交通安全を呼びかけた。さらに北見メッセでは啓発用品が配られた。
秋口は日没時間が早まり、夕暮れ時や夜間に交通事故が多発する時期。このため重点目標として「①歩行者の安全な道路横断と反射材や明るい衣服の着用促進 ②ながらスマホや飲酒運転等の根絶、早めのライト点灯やハイビームの活用促進 ③自転車・特定小型原動機付自転車(電動キックボードなど)の交通ルール遵守とヘルメット着用促進」の3点を掲げている。
北見警察署の谷島拓人署長はあいさつで、同署管内では3件の交通死亡事故が発生しており、直近では7月20日、市内仁頃町の国道で車同士の正面衝突により1人が死亡したと説明した。さらに、道内では9月14日から16日にかけて5件の交通死亡事故が相次ぎ、道知事が18日に「全道交通死亡事故多発警報」(20日まで)を発令したことにも言及。「交通事故抑止は警察の活動だけでは成し得ない。地域住民の協力が必要不可欠だ」と述べた。
参加者を代表して、市老人クラブ連合会の西澤洋一会長と佐藤富美子副会長が決意表明を行った。
会場前の南大通り沿いには、交通安全の旗を手にした参加者が一列に並び、「余裕だよ、そんな油断が事故のもと」などと書かれた横断幕とともに、交通安全を呼びかけた。 (知)
