
北見北斗高校の卓球部でインターハイに2回出場。卒業後、社会人になってから国体卓球競技の北海道代表選手に2回選ばれている。
その後も運動能力の多才さを発揮。バドミントン、テニス、ママさんバレーと多彩に活動を繰り広げてきた。なかでもスキーは1級資格を取り、指導者として長く活動。〝スキーの山田先生〟としても知られている。
転機は10年前64歳のとき。同全国大会ローシックスティ(60~64歳)の部に、全道5選手の一人として出場したが、全国の壁は厚く、1回戦敗退。この経験をへて「もっと強くなりたい」と決心した。
北見市本町に2014年5月に開校した北見卓球スクールは、道東初の有料の卓球教室。創設者で指導者の桑島圭さん(45)と塚本貴史さん(同)によると、札幌や旭川には存在していたものの、北見ではまだ「お金を出してまで卓球を…」という風潮が大勢だったそう。
同校は「趣味を趣味で終わらせない」をポリシーに活動する中で開校2年目くらいのとき山田さんが入学してきた。60歳過ぎての入学は珍しかったそう。
以来毎週1回の個人レッスンが始まる。指導する桑島さんは「誠実、まじめで子どもよりも熱心」と当時の山田さんについて語る。
65歳で北見の卓球スクールの門たたき
まじめな練習姿勢は桑島コーチもリスペクト
「スクールですから厳しい指導もするが、山田さんは常に前向きにつき合ってくれる」と桑島さん。「そんな取り組む姿勢は、こちら側が教えているという(上からの)気持ちはなくなった」そう。
さらに「卓球はケガが少ないスポーツで、年齢を重ねても続けられるというスクールの考えを実践してくれて、失礼だが二人三脚で取り組んできたつもりです」と同じくインターハイ経験者で全国大会の実績を持つ桑島さんにしても、山田さんへのリスペクトの思いを実直に語る。 <つづく>
