道代表としてアビリンピックへ

2025-10-09 掲載

(北見市/社会)

いざっ全国へ

 北見市東相内町の多機能型事業所びーぼに通う斉藤大地さん(22)が、北海道障がい者技能競技大会(アビリンピック北海道)木工種目で2大会連続2度目の金賞に輝いた。北海道代表として第45回全国障がい者技能競技大会(アビリンピック、17日から愛知県)に出場する。

北見・斉藤 大地さん(22)
アビリンピック北海道 木工種目で2大会連続の金賞

全道金賞を喜ぶ斉藤さん(左)と指導する太田さん == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
全道金賞を喜ぶ斉藤さん(左)と指導する太田さん

 全国アビリンピックは障がいのある人が日頃職場などで培った技能を競う大会。職業能力の向上を図るとともに社会一般に障がいのある人々に対する理解と認識を深めてもらい、雇用の促進を図ることを目的に開催している。国際アビリンピックの派遣選手選考会を兼ねて実施。

 斉藤さんは知的障がいがあり、北海道北見支援学校高等部を卒業後、就労継続支援B型の同事業所に通所、木工作を担当している。一昨年の全道大会を制し初出場した全国アビリンピックは「銀メダルを受賞し嬉しかったけれど審査員から、もう少しで金メダルを取れそうだった」と評価され悔しさも残った。

 再挑戦に向け今年4月から、課題テーマの木箱の制作練習を開始。木と木を組む伝統的な技法の蟻組み接ぎを用いる高難度の課題に、実直に向き合ってきた。施設管理者で指導する、太田伸一さんは「斉藤さんは教えたことに対し自分で考え、工夫し克服していた」そう。

前回大会では銀メダル…実直に努力積み重ね
金賞と国際大会出場、一般就労めざす

 前回、課題に残ったカンナがけも美しくこなし、全道大会では繊細な蟻組み接ぎの木箱を時間内に制作。太田さんは思わず「俺よりうまい」と感激。「努力を積み重ねた結果ですね」とたたえる。

 斉藤さんは自分の思いを言葉にしたり、説明したりするのが苦手。大舞台を前に「自信がない」というが、心の中では全国金賞と国際大会出場、そしてその先の一般就労も密かにめざしている。 (寒)

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