日本甜菜製糖株式会社美幌製糖所が4日、25年度の製糖作業を開始した。2026年1月中旬まで24時間体制で稼働し、グラニュー糖など24年度とほぼ同じ約5万㌧の生産を計画している。
美幌製糖所が原料にするビート(てん菜)は、美幌町、津別町、北見市常呂町、大空町東藻琴の4地区合計465戸で作付。25年度の作付面積は約4653㌶で、24年度に比べ約125㌶減った。
ビート自体は24年度よりも大きく、面積が減る中でも総収量は24年度とほぼ同じ約34万㌧を見込んでいるが、糖度について、美幌製糖所は「今年は猛暑などで積算気温が高く、影響を注視する」としている。
原料は3日から受け入れを開始。ビートを荷台に積んだ大型トラックが製糖所に運び込んでいる。梶明宏所長は「農家の皆さんのご努力で、前年並みの生産量を維持できそうです。無事故、無災害の操業が第一。来年以降の作付のお願いにも力を注ぎたい」と話している。 (浩)