
■気付き
本紙はこれまで、中途退職する網走市職員に関する記事を掲載してきた。担当記者は先日、過去の取材で入手した資料を見返していたところ、過去10年ほどにおいて市の職員数はさほど増減がないことに気付いた。「人口はどんどん減っているのに、なんで?」と素朴な疑問を抱き、取材してみることにした。
市の第2次行政改革推進計画(平成18~22年度)によると、1998(平成10)年の市職員数は484人だった。20年前の2005年は395人で、市は財政健全化策の一環として、職員数を10年には357人に減らす計画を立てた。
2025年の職員数は355人。10年以降、市の職員数は「350人」前後で推移している。
■1万人減る
網走市の人口の推移を見てみる。(※4月末時点)
05年は4万1174人だった。25年は3万1705人で、20年で1万人ほど減ったことになる。
20年前の総人口は4万1千人余りで、現在の2025年は25%減の3万1千人余りだ。
単純計算だが、「25%減」を市職員数に当てはめてみる。
20年前の市職員数395人から25%を差し引くと「296人」となる。しかし、実際の職員数は25年で355人となっており、網走市の場合は、人口が減少したからといって単純に職員数は減らないようだ。
人口は減り続けるのに、市の職員はなぜ減らないのだろうか?
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人口減少ペースに比例して職員が減らない背景には、水谷市長(4期目)がかつての公約に掲げた〝女性職員の割合50%〟などが背景にあるようだ。
次回は、水谷市政が設定した職員の〝適正数〟などを紹介する。