
美幌警察署被害者支援ネットワークの総会が9日、警察署で開かれた。傷害事件を想定した机上訓練のほか、警察庁の犯罪被害者・支援者のポータルサイト「ギュッとCH(チャンネル)」の説明が行われた。
ネットワークは美幌、津別両町内の行政、福祉、医療、教育など16の機関で構成。警察署管内の犯罪・事故の被害者からの相談や、被害者への支援活動を効果的、効率的に進めるため、関係機関の連携と協力を図ろうと2009(平成21)年に設立された。
総会には8機関の担当者が出席。小林伸也署長があいさつし「被害者やご家族の方に十分な支援を行い、平穏な日常を取り戻していただくためには皆さま方と警察が一致団結することが不可欠。支援要領の再確認、問題点の共有を行い、ネットワークの効果的な運営、支援体制の構築を図りたい」と述べた。
犯罪発生状況の説明の後、近隣住民とのトラブルに端を発する傷害事件を想定して訓練を実施。1週間後、2カ月後など時間の経過で変わる被害者支援のあり方を学んだ。
「ギュっとCH」は、身体的、性的などの被害種別や、困りごとや相談先など被害者に必要な情報を検索できる。見舞金など各機関や自治体が行う支援も知ることができる。今後、各機関が被害者に紹介することを確認した。 (浩)
