
プロ野球元選手で野球解説者の大田泰示さんのスポーツ講演会が17日、美幌町民会館で開かれた。自らの経験を踏まえ、訪れた球児らに努力する大切さを伝えた。
大田さんは北海道日本ハムファイターズなどで活躍。現在は解説者や読売ジャイアンツのアカデミーコーチを務める。
講演では、中学生時代に所属したクラブの厳しい指導を振り返り「(その場の)空気を察知する力が身に付きました。野球は(試合展開の)流れがあるスポーツ。流れの中で自分に何ができるかを考えることが大切。分からずにプレーをしていると、成長が遅くなるんじゃないかと思います」と考えを述べた。
東海大相模高校時代は毎日午前5時からの朝練を続けた。「不安を消すために努力を続けていました。『量より質が大事』との意見もあるが、量が少ないと、質が良いのか悪いのかも分からない。特に技術は、量をこなさないと身につきませんでした」と振り返った。
野球を通じて得る成長は必ず社会でも役立つと力説。講演に訪れた小中高生球児らに「野球をやってて良かったなという瞬間が必ずあります。だから、一生懸命に取り組んでください」とエールを送った。 (浩)