
美幌町保健・医療・福祉ネットワーク推進委員会(田中克彦委員長)の「長生きを楽しめるまちづくり講演会」が11月22日、町民会館で開かれた。町民ら約60人が、介護申請の流れや、町内の介護保険サービスに理解を深めた。
田中医院院長の田中委員長が座長となって進行。美幌地域包括支援センターの佐々木将明所長が介護申請の流れと介護保険サービスを説明し「専門職もいるので、困った時はまず包括にご相談を」などと話した。
続いて訪問看護、デイサービス、特別養護老人ホーム、グループホームなどの職員が、それぞれのサービスを説明。田中委員長が高齢者の独り暮らし、老々介護などの事例を紹介し、関係する事業所の見解を交えて意見交換した。
田中委員長はまとめの中で、介護認定を申請するタイミングなどについて、家族で「人生会議」を開くことを推奨。話し合う内容として①自宅、施設のどちらで過ごしたいか、食べられなくなった時に②そのままにするか、経管栄養などを希望するか③看取りの時は自宅、病院などどこで迎えたいか―の3つを挙げた。医療や介護サービスを受ける中で、家族が選択を迫られる場面が訪れるため、田中院長は「縁起が良くない感じがするので普及していないが、ぜひ話してみてください」とすすめた。 (浩)