
先天性の視覚障がいを持つ北見市の河崎みゆきさんは、市社会福祉協議会留辺蘂支所が主催した「地域の担い手交流会兼ボランティア講座」で講師を務めた。
河崎さんは、就労支援のかたわら、講演活動などにも精力的に取り組んでいる。過去には歌のCDを発売したこともある。
「障がいとともに生きる」と題した講話で、河崎さんは「視覚障がい者は大きく分けると、全盲と弱視の2つに分類されます」と説明。自身について「私は全盲ですが、高校生くらいまではほんの少し見えていました。目の前で指を出されれば見えたし、色も識別はできた。ただ、その日によって見えたり見えなかったり」と振り返った。「ピンクや赤など色をイメージできることは財産。見る夢もカラーです」と笑顔を見せた。
この日はガイドヘルプ体験でのデモンストレーションも行い、参加者は視覚障がい者への理解を深めた。河崎さんは「病気や高齢によって視力を失う人が増えています。自分ごととして考えてもらいたい」と思いを語った。 (知)