工藤龍祈選手が北海道チーム代表で出場した同種目は、主に高1と中3を対象としたカテゴリー。一線級の選手だけが出場できる。
工藤選手は尻上がりに調子を上げるタイプ。心配された1投目は15㍍61(5㌔)。まずまずの出だしだったが、周りもぐんぐんと記録を上げ、決勝はぎりぎり8番目で通過。4投目で伸ばしさらに勝負の5投目で16㍍31を投げ順位を上げたが、最終6投目は失敗した。
会場で見守ったオホーツクAC代表の金子航太さんは「ここ一番で力を出し切れなかった」と振り返る。16㍍86の自己ベストを持ち今大会ランキング2位で臨み、残念そうな工藤選手に「全国5位だよ」と声を掛けたそう。
今シーズンはケガの治療から始まった。
昨年暮れ、練習中に軸足の左足首を骨折し1カ月間入院。リハビリ中のシーズンインだった。春の大会をパスし夏の全道高校、インターハイそして国スポと忙しく駆け巡った。
夏シーズンのためには「冬季練習が大事」というのが投てき選手・工藤選手のポリシー。同世代の選手が伸びてきているのが気掛かりで、これからのオフシーズンは「体を追い込む」覚悟だそう。 (寒)
