
インクルーシブネットワーク美幌主催の講演会「知ってますかサポートマーク」が5日と6日、美幌町民会館で開かれた。訪れた町民らが「困っている人を助けたい」という気持ちを表すサポートマークの意義に理解を深めた。
サポートマーク考案者で、NPO法人日本サポートマーク普及協会理事長の池田勧さんを講師に招いて開催。2日間合わせて約40人が参加した。
5日の講演では、池田さんが障がい者のための国際シンボルマークや、耳マーク、マタニティマークなど社会で使われているさまざまなマークを説明した。
ヘルプマークについて、義足や人工関節、内部障害、難病、妊娠初期など外見では分からなくてもさまざまな人が援助や配慮が必要なことを知らせることができるマークだと紹介。「ヘルプマークを着けていても、24時間つらいわけではない。つらい時があり、助けてくれたらうれしいなと思って着けているはず。温かく優しい気持ちで接してくれたら良い世の中になる」と話した。
一方で、ヘルプマークを着けている人が「誰に助けを求めたら良いのか分からず、結果的にがまんを強いられるケースもある」と指摘。サポートマークを考案したきっかけについて「助けたいという思いは目に見えない。『みえる化』して助け合いましょうということ」と説明した。「ヘルプマークの対として、助けたいという思いを表現してくれたら、助けを求めやすくなる。困っている人が声を上げるきっかけになれば」と訴えた。
サポートマークを掲示する手段はステッカーやバッジ、キーホルダーなどがあり、協会のホームページから申し込むことができる。 (浩)
