天文愛好家の桑野真行さんが、網走市潮見7丁目の自宅庭に構える私設天文台・桑野星見処で今話題のレモン彗星を撮影した。自作の望遠鏡にカメラやスマホを通じて撮影したオリジナル画像。ほうき星特有の尾のように見える部分を含めくっきりと写し出されている。
今年1月に発見したアメリカ・アリゾナ州の天文台の名前にちなみ名付けられた彗星。
日没直後でまだ明るさが残る時間に、西の低い空に見えることから捉えるのが難しい。3〜4等星の明るさで、肉眼で見るのは厳しいそう。
桑野さんによると、焦点距離420㍉の口径70㍉レンズに一眼レフカメラを設置。まず50㍉の標準レンズで彗星の場所を特定し、焦点距離を長くして拡大撮影。スマホではブレないように三脚で固定しナイトモードなどでなんとか撮れたそう。
掲載写真は4日午後5時8分から41分までの33分間の彗星の動きをカメラで捉え、画像処理した。これまでもたくさんの彗星を写真に収めており、また一つ観察記録が増えた。
今が観察できる最後の好機。日没直後の午後5時過ぎに西の地平線から約10度の高度で見られる。国立天文台などによるとレモン彗星が次回訪れるのは約1100年後。 (寒)
