
誰でも書き込みができる、インターネット上の百科事典「ウィキペディア」に北見市の情報を追加し、地域の活性化につなげるワークショップが8日、立中央図書館で開かれた。市民ら11人が参加し、講師から解説を受けた後、北見の各施設について書き込まれたウィキペディアページの充実を目指して編集作業を行った。
講師は、京都府立高校の学校図書館司書で、ウィキペディアの情報充実を図る民間団体「edit Tango」を創設した伊達深雪さんが務めた。
伊達さんはウィキペディア執筆時の注意点について解説。中立的な観点で書き、情報の引用元を明示し、閲覧者の情報に対する検証の可能性を守ることが大切という。書き込む際の情報は「事実のみを抜き出し、著作権侵害にならないよう自分の言葉で説明しましょう」と話した。
その後、参加者達はピアソン記念館や仁頃はっか公園など、北見の文化財や観光名所について書かれた既存のウィキペディアページの編集を体験。市教委発行の施設ガイドや館内にある郷土資料を参考に、まだ書かれていない情報を追加、更新していった。
美幌町から参加した梅津智也さん(35)は「いろんな人が見ているサイトなので更新する時は少し緊張しましたがおもしろかったです。ネットに公開されていない身の回りのローカルな情報を追加してみたいです」と話していた。 (理)