
斜網地区1市5町が進める廃棄物中間処理施設の建設候補地に美幌町報徳が選ばれたことに伴う説明会が12日、美幌町民会館で開かれた。5月以降4回目となる説明会。反対意見はなく、町は「町民の理解はおおむね得られつつある」としている。
中間処理施設は6月、報徳の下水終末処理場西側の敷地が建設候補地に選ばれた。
町はこれまで全町民対象の説明会を3回開き、候補地周辺の自治会を中心に個別の説明会を開催。先進地として、9月に帯広、説明会当日の11月12日に遠軽町の施設の町民見学会を開いた。
説明会には町民12人が出席。町側が、説明会の開催状況を報告したほか、稼働時の騒音や振動、煙や臭気を発生させない設計、浸水を防ぐための盛り土や重要機器の上階設置、交通量増加に伴い必要に応じて信号や車線整備を国に要望するなど、これまでに寄せられた質問や意見に対する対応を説明した。
「将来の人口減少とごみ減量を見据えた設計が必要」とする意見に対しては、2炉方式で1日50㌧の処理能力をもたせるとしつつ、1日25㌧の縮小運転が可能だとした。
質疑で反対意見は出なかったが、平野浩司町長は「町民の皆さんに安心していただくことが大事。しっかりこちらの考えを伝え、皆さんの意見を受け止めて判断する姿勢で臨みたい」と述べた。 (浩)