美幌町の平野浩司町長は9日、町議会定例会の行政報告で、網走市、大空町など1市5町で進める廃棄物中間処理施設(ごみ焼却施設)の建設候補地に選ばれている美幌町報徳地区について「町民の理解がおおむね得られた。正式に受け入れる判断に至った」などと述べた。
報徳地区は6月、1市5町の協議会が4カ所の建設候補地の中から決定。決定を受け、美幌町は町民や自治会、団体などを対象に説明会や、見学会を開き、選定の経過や廃棄物処理の現状、環境や災害対策などについて説明し、意見を受け付けてきた。
平野町長は今後、1市5町が協力して環境影響評価や地質調査、実施設計などの手続きが進められる見通しを示し「本町としても町民の皆さまのご理解とご協力をいただき、埋め立て処分するごみ減量化の観点から、一刻も早く中間処理施設が稼働できるよう、安全で持続可能なごみ処理体制の構築に努める」と述べた。
1市5町は2025年度中をめどに、施設の管理、運営などに関する事務を担う「斜網地区廃棄物処理組合」の設立を目指す。美幌町は本定例会で組合の設立案を提案している。 (浩)
