教育研究論文…個人部門で特選

2025-12-02 掲載

(津別町/教育)

津別高校 平子 裕教諭(30)

「つべつ学」の成果論じ

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 津別高校の平子裕教諭(30)が、公益財団法人日本教育公務員弘済会北海道支部が募集する教育研究論文個人部門で最高賞の特選を受賞した。総合的な探究の時間「つべつ学」の改善に取り組んだ結果、生徒が意欲的になり、地域との結びつきも強まったことなどを論じた。

 個人部門は22編の応募があった。

 つべつ学は、1年生から2年生にかけて町内の自然や産業、歴史、行政などを学び、2年生では北海道大学の大学院生らでつくる団体「HALCC(ハルク)」と連携して地域課題を見つけ、解決策を提言。3年生では学びの集大成として〝成果物〟を作成する。

 平子教諭の研究主題は「地方小規模高校の『総合的な探究の時間』の可能性に関する一考察」。2024年度の成果物として、3年生が地域の住民、企業と取り組んだ「津別の木を使った新たな学校看板製作」を通じ、生徒が主体的に取り組むようになり、地域づくりへの町民の意識、生徒の進路選択にも変化が見られたと結論づけた。

 11月21日に高校で表彰式が行われた。弘済会北海道支部の髙岸泉美参事から表彰状を受け取った平子教諭は「つべつ学に関わった皆さんの協力あっての受賞。この取り組みが、関わった皆さんの津別に対する自信につながればうれしい。論文を通じ、小規模校でできることに注目していただけたら」と述べた。

 今後のつべつ学の展開については「小中学校とももう少し連携できれば」と展望を述べた。

 教育研究論文の特選受賞は、20年度に北斗高校教諭として受賞した津別高校の山﨑辰也教頭(49)以来5年ぶり。平子教諭は北見北斗時代の教え子でもあり、山﨑教頭は「感慨深いです」と話した。 (浩)

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