
高校生が独自に調査・研究した成果を披露するオホーツク管内高校探究学習発表・研修会が2日、NiCC芸術文化ホールで開かれた。
北見北斗高校、北見NPOサポートセンターなどが主催。探究学習を通じて地域が抱える課題や解決方法を発表するもので、7校から10グループ、43人が参加した。
各グループは「フードドライブ」「自転車の法律について」「祭りの規模をでかくしよう!」などのテーマで発表した。
斜里高校の3年生グループのテーマは「オオワシ模型はカラス除けになるのか?」。世界自然遺産の知床を有する斜里町では観光客らによるごみのポイ捨てが社会問題化。ごみ箱を設置してもカラスなど野生動物が荒らすことから、設置が困難な状況という。同グループは、カラスの天敵とされ、同町のシンボルでもあるオオワシの模型を制作。校舎の屋上にソーセージを置き、オオワシの模型を近くに設置した場合としなかった場合を比較したところ、設置しなかった方は被害を受けたのに対し、設置した方は被害がなかった。
今後も調査を継続し「実際にごみ箱を設置して調査したり、カメラを使って長時間観察するなど検証を深めたい」と述べた。
各グループは発表後に専門家のアドバイスや質問を受けながら学びを深めていた。このほかグループ交流や意見交換も行われた。 (柏)