■「100%」の理由
現在の計画(循環型社会形成推進地域計画)では、埋め立て処分場は2032年度までの15年間使える。しかし、直近の調査では「あと4、5年」との結果だった。主因は、計画に盛り込んだ生ごみの100%たい肥化を含めた「分別100%」を達成できていないためだ。
分別100%とした計画を策定した理由について、市の担当者は「100%という数字を提示しないと交付金事業(交付金を受け取ること)にならないと(国の担当者から)言われた経緯がある」と説明した。
■メンバー発言
市側から「問題点」と「反省点」の説明を受けた上での、懇話会メンバーの発言の一部は次の通り。
石井会長「計画通りいかない自治体はたくさんある
残り容量をどう使うかは我々しだい」
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▽石井会長
『計画通りにいかない市町村はいっぱいある』
〜複数の懇話会メンバーから、生ごみの100%たい肥化などを含めた無理な計画を作ったことを問題視する意見を受けての発言。石井会長は「最終処分場が何年も早く埋まりそうだと本当に困っているところはいっぱいある。『100%だから』と文句を言うのではなく、交付金で得た(最終処分場の)容量をどう使うかは我々しだい、と考えるほうが現実的。(私は)誰かが悪い、と言うほうではないので、そういう風に考えてしまう」〜
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▽メンバーAさん
『今の計画量(処分場の容量)を設定した経緯をはっきりさせてくれないと次のステップに進めない』
〜計画を大幅に前倒しして「あと4、5年」で満杯になるとされる最終処分場の計画を策定するまでの詳細経緯を出すように市へ要求〜
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▽メンバーBさん
『分別100%は理想的な数字であって、本当にできるのか?と思ってしまう。市は交付金を受け取るために(分別)100%としたと捉えていいのか』
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▽メンバーCさん
『水谷市長は我々に(新たな中間処理方式などの)「あり方」を考えてくれと言われたけれど、その「あり方」の何を考えていけばいいのかと率直に思う』
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同懇話会の会合は年度内に6回開かれる予定。来年3月までには水谷市長に答申する。