
外国人に日本語を教える市民ボランティア、「北見YMCAいろはの会」は今年度、日本語能力試験(JLPT)の受験を希望する北見市在住の外国人就労者と留学生向けに開催する講習会で、サポート役を務めている。受講した外国人は「いろはの先生にやさしく教えてもらっています。日本語検定がんばります」と感謝し、真剣に受講している。
今年度から受験集中コースとして企画
来日して間もない就労者から数年経つ留学生まで、日本語を覚えたい外国人に対し、ふだん同会はマンツーマンで教えている。例年、試験の事前勉強にも個別に携わっているが、今年度はJICAの理解を得て、基金を活用し会員も講師役を研修。JLPT受験集中コースとして前・後期各10回の講習会を企画した。
N2、N3の2クラス開講
講習会は市東地区公民館で毎週1回行われ、N1~N5の5段階ある検定レベルのうち、日本語の習熟度に合わせN2とN3を受検する2クラスに分けて開催。
今後の特定技能資格やより高待遇の転職をめざす就労者らは、やや難関のN2クラスの試験をめざし、リスニングによる日本語の読解力を同会講師の講義で熱心に学んでいる。
一方、日常的な場面で使われる日本語をある程度理解することができるN3クラスは一般外国人と留学生らが参加。家族でバングラデシュから北見に来ているビスワス・バルナリさん(34)は「小学校と幼稚園に通う子ども達の方が覚えるのが速くて」と受講の理由。すでにN4資格は持っており「N3に合格したら子ども達と正しい日本語で話をしたい。いろはの先生達はゆっくり話してくれるので理解しやすい」と前向きに受講していた。
後期日程は9月28日に開講する。 (寒)
